2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

森見登美彦『きつねのはなし』

またきつねの妖怪みたいのに付きまとわれて残念な面白おかしい自虐風自慢乙な小説が並ぶのかと思ったけどそうではなく。今まで読んだものが京都の「陽」の部分を描いたものに対してこれは「陰」な感じ。 性根が卑しいワタクシはこういう暗いストーリーもなか…

まどか書き散らす

やっぱlainの終わり方って感じ。私は遍在する・・・・lain見てなかったら初見での納得レベルはちょっと下がったろうな。ありがとうlain。 最後2話にちょこちょこはさまりだした母親とのエピソードを「いきなりなんだ」とかいう向きもあるようだったけど、ラ…

森見登美彦『四畳半神話大系』

先日俺の侘しい大学生活の真実を見事にファックしてくれた森見登美彦であるが、面白いのでまた読む。アニメ化してたときは面白いだろうなぁと思いつつも、テレビから遠ざかって久しかったためまったくスルー。 これの後作品?の『夜は短し歩けよ乙女』にも登…

フレドリック・ブラウン『天の光はすべて星』

ロマンチックなタイトルとは裏腹に、なんとも渋いSFもの。 結局ラストでも自分の夢が叶わないんだけども、そのなかで現実と夢との着地点を見つけて・・・・という流れは、今の自分の年齢ではちょっとうまく飲み込めないし納得できないなと思う。そうなるとラ…

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

このポップでファンタジーな感じがスーっと効いて・・・・これはありがたい・・・・・ 豊かな青春を過ごしたものは幸いである。こういったハートフルなものを読んで楽しかった思い出をリフレインできる。では果たしてそうではなかったものは。傷口にスーっと…

円城塔『Boy's Surface』

すいませんでした。もう一回読まないと無理。いや、もう一回読んだとしても無理だろう。それくらいヤバイ。理解できるか。 とりあえず文字列を追って、どんどん理解できなくなって。どこをどう進んだかもわからずに樹海を抜けて振り返ってみたらただの更地が…