2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

川端康成『みずうみ』

偏執者の内面をめっちゃ文学的に、耽美的に描いたらすげえおもしろかった、ってな感じ。 美しい少女を見つけると病的にあとをつける男が主人公。いろんなトラウマやら苦い思い出やらが詰まった思考は、その端々を現実世界の出来事によりそれらが引き出されて…

アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』

図書館で見つけた数少ないハヤカワ。とりあえず借りて、あとからゲド戦記の人だと分かって感心。あと、サガフロ2の技の『世界の合言葉は森』の元ネタ同名小説も書いてる。なるほど。 中身はさすが。惑星<冬>の描写がすごく濃くて、ひとつの惑星史でも作っ…

谷川流『涼宮ハルヒの驚愕』

『分裂』に続き人から借りて読む。前編のあとにいったんインターバルがあったおかげで少しは考える余裕が。ヤスミが過去のハルヒなのかと勝手に予想したけど、半分当たりってことで。あと古泉のキャラがちょっと盛ってる感じになってたけどあんなだったっけ…