2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

笹本祐一『妖精作戦』

まさかの再版。イリヤの空が影響を受けた、と聞いては読まない訳にはいかない。 前へ進む力しか感じられない。素晴らしく面白い。登場人物はとにかく前向きだし、妙にハイスペックだし、どんな状況に追い込まれてもどこか楽観的だし、後ろ向きなベクトルは一…

河野裕『サクラダリセット1 CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』

以前から読みたくて人から借りた。家に読んでない本がまだまだあるというのに。 文章も、物語も、ただただ優しい流れがそこにあるような気がした。読み終わったあと「さ、森にでも散歩に行くか」みたいな気持ちにさせられた。いい本だと思う。 能力ものだけ…

飛浩隆『ラギッド・ガール 廃園の天使2』

なんで男性作家なのにこんなにフェミニンな描写ができるのかがわからない。ほんとに女性ってこういう感じの精神構造してそう、みたいな印象を何の疑いもなく抱かされるという不思議な感覚。 SFとしてのイメージを想起させられるのはもちろんのこと、感覚的な…

飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使1』

「ねぇ知ってる?春って暑すぎないのよ。緑の色も淡いし、雨も細くて柔らかい。春は、夏ではないの。どう?ねぇ、どう思う?」 夏から本を読まない生活なのに、本を買う生活だった。やっと1冊消化した。 2002年に出た本。すでに古びているとかあとがきに書…