上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔その3』

その3じゃないんだけどね。Fire3.なんだけどね。
相変わらず期待通りのものを期待通りに仕上げてくれているので問題無い。サクッと読み終えられちゃうあたりも問題無い。
読み終えた後にふとした全能感というか、こみ上げてくる中二病。自分にも秘められた能力・・・・とか妄想しかけるアブナイ感じ。これがなんとも気持ち良い。漫画だとこうはいかないんだ。文字の力は信じたくなってしまう。
この人の書くラノベだけはどんなに他人が扱き下ろそうとニコニコしながら対応できる自信があるなー。「おい、ナニ照れちゃってるんだよ。この感じを素直に楽しめないの?」ってね。
好きとか、嫌いとか、もうそういう問題じゃない。あれば読むよ。頭カラッポにして。