チェーホフ『かもめ』

なんだか難しくて。そもそも名前がすごいわかりにくくて、人物把握だけでも労力すごい。例えば、本のセリフのところには「ソーリン」と書いている人のことを登場人物らは好き勝手に「ピョートル」だの「ニコレーエヴィチ」だの呼びよるのでいちいち最初のページに戻って人物設定を読み返さないといけなかったりする。唯一1人だけ「マーシャ」は誰からも「マーシャ」だったのですごいありがたかった。ありがとうマーシャ!
内容も、その時代のロシアで読んだとしたらわかりやすいのかもしれないけども、僕のような本を見る力の足りない人間ではまったく太刀打ちできないくらい。まずその情景がぜんぜん頭の中に思い浮かべられないという悲しい現実。演劇の何たるかをわかっていない人間が読むのはきついぞ。
うーん、ちょっと悔しいのでもう一回読み直すかも。