ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

実は読んだことないシリーズ。第何十回目かの図書館をぶらつくツアー中に、前回読んだ「アリスへの決別」を思い出して手に取ったという実に流れのある読書。すばらしい!か?
ぶっちゃけアニメ映画もちゃんと見たことない。トランプの兵隊だのチェシャ猫だの白ウサギだの、どっかで聞いたことがあるやつらが出るたびに後世の色々なものからヒントをもらってビジュアル化する作業。ありがとうディズニー。

内容はホントにナンセンスの極み。しかし、どこか本質的なことをずばり言い当てられているような感覚も覚える。無意味なものに意味を求めてしまうっていうのを、どっか心理学か脳科学かの本で読んだような気がするけども、それなのかもしれない。でもさんざん研究されてるし、なにより作家さんが狙って作ってんだからたぶん素直に深読みするのが正解。だと思う。
というのも、評論とか文学研究のセカイを見ると俺みたいなひねくれ者は、研究者サンが「この部分の表現はこれこれこういうことで」と分析しているのを見るともう一つひねくれたくなってしまって、「いやそこまで深読みしなくてももっと素直に読んでればいいんじゃね」と言いたくなってしまって、それがどうも最近多くなっているからである。
ヒューマニストが最終的に「人間あるがままが一番だよね!」とか言って文明社会をディスりだすのと同じようなものかもしれない。中二病みたいなもんだ。この場合高二病か。


そんなどうでもいい話は置いといて、結局一回読んだだけだとそのあたりの「深読み」できそうなあたりは俺の脳では分析不可能だったためにネットに頼る。色々なるほど。
しかし「アリス」でググったらエロゲ会社がトップってのはたいしたもんだと思うよ。これじゃあ規制されても文句は言えない。俺が今小学生で、感想文でこれを読んだらひっかかりそうだもん。またどうでもいい話だ。
『鏡の国の〜』も読みたいけど、図書館にあったかしらん?